実際に使ってみて

Gehirn RS2 Plusに移行してから、実際の利用した感想を書いてみます。

Gehirn RS2 Plus ダッシュボード

  1. IPアドレスが不思議

詳しい仕組みはわかりませんが、SSH/SFTP/SCPのアクセス先はさくらのインターネット所有のIPですが、Webサイトとして公開されるIPはGoogle Cloud PlatformのIPアドレスになっておりました。

SSHからwgetでファイルを移動してくる際の接続元IPもSSHの接続先と同じのさくらインターネット保有のIPアドレスでした。

153.127.*.* - - [26/Jun/2018:14:13:56 +0900] "GET /**** HTTP/1.1" 200 10303 "-" "Wget/1.17.1 (linux-gnu)" "-"

プレスリリースに『さくらインターネットの専用サーバーサービスを基盤に採用しパフォーマンスを大幅向上』とあるので、基本的にはさくらの専用サーバを基盤としているのは間違いない様ですが・・・。

最初にIPv4アドレスをサイトの公開IPアドレスかと思いましたが、どうやら違っており、ホスト名が公開先アドレスとなっておりました。
ホスト名が ********-****-****-****-************.gehirn.ne.jp となっていますが、
********-****-****-****-************の部分はアカウントIDでもあります。

********-****-****-****-************.gehirn.ne.jp. 300 IN CNAME rs2plus.gehirn.ne.jp.
rs2plus.gehirn.ne.jp.   3600    IN      A       35.227.220.44

※CNAMEのrs2plus.gehirn.ne.jp.は、どのプランでも契約でも同じでしたので、この情報は記載しても特に問題ないんじゃないかなという認識で書いています。

という情報から、DNSの設定にはCNAMEで同様に rs2plus.gehirn.ne.jp.として設定しておけば問題なさそうです。
この35.227.220.44というIPアドレスが、逆引きすると44.220.227.35.bc.googleusercontent.com.となっているので、Google Cloud CDNでも使っているのかなと思います。
CloudFlareと似たような感じでしょうか。

その為このサイトでは

ana.coppo.la.           300     IN      CNAME   rs2plus.gehirn.ne.jp.

として設定してます。
これでGoogle Cloud CDN(※恐らく)のIPv4とIPv6で接続できるようになります。

ダッシュボードですと、IPv4アドレスというのが目に付いてしまうので、サイトを公開する際はちょっと判り難いですね・・・。

  1. SSH/SFTP/SCPポート

複数契約してみましたが、IPv4アドレスは全て同一でしたが、こちらのポート番号は契約により異なるようです。
『さくらの専用サーバ』をベースにDockerもしくはそのようなコンテナが展開されて、接続先はIPは同一だが、コンテナへの接続をポートで割り振っているという感じでしょうか。

仕組みとしては非常に面白く、よく出来ていると思います。

ただ、料金は本音を言うと、200~300円程安いとちょうど良いと思う次第で…。

注意点

公開先IPがGoogle Cloud CDN(※恐らく)のIP固定となっている為、複数契約をした状態で同一ホスト名を設定しないように注意が必要です。
サイトを設定する際に、同じホスト名で設定できてしまうので、ここはエラーか何か出してほしいところですね。

また、上記でも述べたようにIPv4アドレスはあくまでも『SSH/SFTP/SCP』の接続先なので、間違ったDNS設定をしないようにというところでしょうか。

あと、1契約毎に専用のコンテナが作成されるので、4GB強ディスクが最初から使ってしまう点を考慮する必要があります。

Ghostの運用に関して

最初に申し込んでみたのは、スタンダードでしたが、Ghostのメモリの使用量が100MB前後でした為、プランを落としてベーシックに変更しました。

この時に契約ごとにIPが変わるのかと思って同一ホスト名を登録したところ、サイトがGehirnのロゴのマークになってしまいエラーで公開できなくなりました。 「全部同じIPなのかっ!」「同一ホストでサイトを立てられないようにしてよ!」 なんて思いつつ、一旦どちらの契約からもサイトを消して時間を置いた上で再度設定して無事移行できました。

当初は同じくNode.jsが利用できる『Gandi Simple Hosting』も検討していましたが、Google Cloud CDN(※恐らく)もついてくるサービスとして魅力があるので、しばらくGehirn RS2 Plusを利用させて頂こうかなと思います。

それではまた気が向いたら更新します。