私もPayPayの100億円キャンペーンでMac miniを買った一人。
CTOモデルで下記の様な構成で購入しました。

項目 カスタマイズ内容
CPU 3.2GHz 6コア Intel Core i7
メモリ 32GB
SSD 512GB
ネットワーク 10GbE

Windows環境が必要になったので、BootCampで入れようと思いましたが、せっかくThunderbolt 3が4ポートも付いているので、外付けSSDにインストールできないかと試行錯誤してみました。

Thunderbolt 3でNVMe SSDに対応している外付けのケースはまだ数は少ないようで・・・

ケースのみ

好きなSSDを取り付けたい場合はケースのみが良いと思います。

画像 商品名
Thunderbolt 3 外付け M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 SSDケース ポータブル 外付ハードディスクケース Thunderbolt 3 外付け M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 SSDケース ポータブル 外付ハードディスクケース
Thunderbolt 3 外付け M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 SSDケース ポータブル 外付ハードディスクケース 世界最小 ポータブル Thunderbolt 3 外付け M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 SSDケース 最大読込速度:2800MB/s HDDケース 外付ハードディスクケース
Thunderbolt 3 外付け Type22110 M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 エンタープライズ向け SSDケース 最大読込速度:2800MB/s HDDケース 外付ハードディスクケース Thunderbolt 3 外付け Type22110 M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 エンタープライズ向け SSDケース 最大読込速度:2800MB/s HDDケース 外付ハードディスクケース

こちらの安いのを買いましたが、後述してますが、ベンチマーク速度的には十分です。

SSD内蔵タイプ

やっぱりSSD内蔵タイプが良いという方は下記の様なラインナップでしょうか。

画像 商品名
Samsung 外付けSSD X5 500GB Thunderbolt3接続 Mac対応 正規代理店保証品 MU-PB500B/EC Samsung 外付けSSD X5 500GB Thunderbolt3接続 Mac対応 正規代理店保証品 MU-PB500B/EC
Plugable Thunderbolt 3™ NVMe SSD ドライブ - 480GB、2018/2017/2016 MacBook Pro や Thunderbolt 3 対応 Windows システムで使用可能 Plugable Thunderbolt 3™ NVMe SSD ドライブ - 480GB、2018/2017/2016 MacBook Pro や Thunderbolt 3 対応 Windows システムで使用可能
TEKQ Rapide Thunderbolt 3 外付けSSD 最大読込速度:2300MB/s+ 最大書込速度:1300MB/s+ 3年保証 Thunderbolt3ケーブル付け PCIe Gen3 x4 Portble NVMe SSD インテル認証 (480GB) TEKQ Rapide Thunderbolt 3 外付けSSD 最大読込速度:2300MB/s+ 最大書込速度:1300MB/s+ 3年保証 Thunderbolt3ケーブル付け PCIe Gen3 x4 Portble NVMe SSD インテル認証 (480GB)

BootCampは外付けドライブへ非対応

まず大前提ですが、BootCampでは外付けドライブへWindows環境を構築することが出来ません。

では、どの様にインストールするかですが、
あたかもBootCampでWindowsをインストールしたかのように騙せないかと考えました。

海外の色々なサイトでは、SSDをフォーマットしてEFI領域(FAT32)とシステムドライブ領域(NTFS)を作り、WinToUSBでWindows 10のISOイメージからインストールする方法が多く書かれておりますが、
残念ながらこのMac mini(2018)ではBootCampアプリケーションでドライバをインストール出来ずに止まってしまうという不具合が発生します。

これはWindows 10インストールの段階で、最初から必要なドライバーが入っていないことが原因しています。
また、インストールしてもOptionキーで起動するStartup Managerで『EFI Boot』として認識される為、通常起動ドライブとしては利用できません。

BootCampアシスタントで作られるWindowsインストールメディアについて

実際のWindows 10のISOイメージと、BootCampアシスタントが作るWindows 10のインストールメディアと何が違うかを調べてみました。

調べてみたところ、大きく違うファイルが1つありました。
boot.wimがBootCampアシスタントで改変されておりました。

BootCampアシスタントで、Windows 10のISOイメージからboot.wimに必要なドライバーと無人インストールの設定を行って、『OSXRESERVED』という専用のパーティションをインストールメディアとして立ち上げる仕組みとなっている様です。

この『OSXRESERVED』というパーティションですが、普通にBootCampアシスタントからWindows OSをインストールすると、初回起動時の際にBootCampアプリケーションをインストールさせる為にマウントされています。

そこで、『OSXRESERVED』をコピーしてUSBに展開してみましたが、これだけでは、BootCampアシスタントが作るWindows領域にインストールしようとしますので、インストールドライブを選ぶことが出来ません。

強制的にApple SSDのBOOTCAMPラベルのFAT32パーティションを選択してNTFSでフォーマットするという流になっています。

以下で説明する内容は、Appleサポート外になりますので自己責任でお願いします。

1. 必要なもの

  • Thunderbolt 3のNVMe SSDケース
  • NVMe SSD(今回は先日発売となったWDS500G3X0Cを用意しました)
  • USBメモリ
  • Windows PC及びRufus
  • Windows 10 April 2018 UpdateのISO(Win10_1803_Japanese_x64.iso)

※Windows 10のISOイメージは、macOS側からダウンロードすると、October 2018 UpdateかApril 2018 UpdateのISOを選択できます。
※Windows 10 October 2018 Update(Win10_1809Oct_Japanese_x64.iso)では安定しない為、Windows 10 April 2018 Updateを用意して下さい。

また、事前に起動セキュリティユーティリティより
外部メディアからの起動を許可する設定を行って下さい。
同時に起動のセキュリティも無しにしておいて良いと思います。

2. 『OSXRESERVED』から必要なファイルを抽出

DISMコマンドでboot.wimに必要なドライバーを入れられますが、手間なので手っ取り早くBootCampアシスタントで普通にWindows 10をインストールしましょう。
必要なファイルを取り出す為のインストールなので、インストール中の『Windowsのライセンス認証』ではプロダクトキーは入力せず、『プロダクトキーがありません』を選んで進んでください。

Windows ライセンス認証 プロダクトキーがありません

インストールが完了すると、BootCampアプリケーションを自動でインストールしようとすると思いますので、『OSXRESERVED』パーティションから

  • $WinPEDriver$/ ディレクトリ
  • BootCamp/ ディレクトリ
  • sources/boot.wim ファイル

をコピーしておきます。

コピーしたらmacOSに戻り、BootCampアシスタントでWindows領域を削除して復元してしまいましょう。
※ここで削除せずに、この後のインストールを行った後で復元してしまうと、UEFIの設定が変わってしまい、せっかくインストールしたWindowsが起動できなくなってしまうので、この作業のWindows環境は必ず削除するようにして下さい。

3. インストールメディアの作成

  1. Rufusを起動してインストールメディアを作るUSBを『デバイス』から選択
  2. 『ブートの種類』の隣の『選択』から Win10_1803_Japanese_x64.iso を参照して選択
  3. 『パーティション構成』はそのまま『GPT』
  4. 『ターゲットシステム』もそのまま『UEFI』
  5. ボリュームラベルは適当に
  6. 『ファイルシステム』はそのまま『FAT32』
  7. 『クラスターサイズ』もそのまま『16キロバイト』

これで出来上がったUSBメモリに、『OSXRESERVED』パーティションからコピーした

  • $WinPEDriver$/ ディレクトリ
  • BootCamp/ ディレクトリ
  • sources/boot.wim ファイル

を上書きしてしまいます。

これだけではboot.wimのせいで、無人インストールによりインストールドライブが選べない為、WincloneというBootCampドライブのバックアップを作るアプリを開発しているTwocanoesのサイトの、2018年に発売されたT2セキュリティチップを搭載したMacのBootCampについて書かれているページより

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
    <settings pass="windowsPE">
        <component name="Microsoft-Windows-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
            <UserData>
                <ProductKey>
                    <WillShowUI>Always</WillShowUI>
                </ProductKey>
            </UserData>
        </component>
        <component name="Microsoft-Windows-PnpCustomizationsWinPE" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
            <DriverPaths>
                <PathAndCredentials wcm:keyValue="1" wcm:action="add">
                    <Path>$WinPEDriver$</Path>
                </PathAndCredentials>
            </DriverPaths>
        </component>
    </settings>
</unattend>

上記のAutoUnattend.xmlの記載をコピーして、USBメモリ直下に置きます。

これでインストールドライブを自分で選択することが出来るようになります。

AutoUnattend.xmlは無人インストールを行う設定ファイルですが、boot.wimよりもAutoUnattend.xmlを優先する様です。
AutoUnattend.xmlに書かれていない設定は無人インストールを行わないようになる様です。

4. Windows 10のインストール

  1. BootCampでWindows領域を作っていない状態のMac miniでシャットダウンしておきます。
  2. 事前にMac miniにThunderbolt 3のNVMe SSDを接続します。(初期化されていない素の状態でOK)
    ※万が一、以前にWindowsのインストールをNVMeのSSDに行っていると、EFI領域があったりすると邪魔なので、綺麗さっぱりな状態にしておいて下さい。
    ※一度Windows環境等で使っているSSDの場合は、Diskpartでcleanしておくのが確実です。
  3. 起動時にOptionキー長押しして、Startup Managerで『EFI Boot』からWindows 10のインストールを開始します。
  4. Thunderbolt 3に接続したNVMe SSDを選択してインストール。
  5. Windows 10インストール完了後、USBからBootCampアプリケーションをインストール

これで無事Thunderbolt 3のNVMe SSDにWindows 10がインストール出来たと思います。

実はこの方法でインストールすると、BootCampのWindowsと勘違いしてくれて、WindowsのBootCampコントロールパネルより、起動ドライブとして設定することが出来ます。
再起動や電源ボタンでWindowsが通常起動出来ます。

そしてこの外部SSDにはEFI領域が作られず、Mac mini内蔵のApple SSDのEFI領域を使用するようになっています。
シンプルなNTFSフォーマットのみになっています。

Thunderbolt 3接続NVMe SSDのベンチマーク

さて、色々試行錯誤の末たどり着いた上記の方法でインストールしたWindows 10ですが、
Thunderbolt 3で接続されたWD BLACK SN750 NVMe 500GBのベンチマークをとってみました。

Thunderbolt 3 NVMe SSDベンチマーク結果

なかなか優秀で、申し分ないですね。

因みにこの環境でeGPU環境も構築している為、そちらの紹介もする予定ですが、

  • Thunderbolt 3 のNVMe SSD
  • Thunderbolt 3 のeGPU
  • USB-C (USB 3.1 Gen2)接続のHDDケース

eGPUはちょっとコツが必要ですが、Thunderbolt 3(USB-C)のポート4つ中3つ使用していて問題なく動作してます。

参考にして頂ければと思います!ではではまた近いうちに・・・。